2009.03.17 Tue
モジ
「モンパルナスの灯」という古いフランス映画を見る。とても良かった。。画面から、何か「雰囲気」がこぼれてきそう。。
主人公は画家のモディリアーニ。私は中学生の時、七宝焼きでモディリアンの絵を模写してぺンダントを作った事もあるくらい、なんとなく好きな画家だ。
貧困に苦しんだ彼は、最後の方の場面、なんとかお金を作ろうと、(奥さんの為に)とうとう
誇りを捨てて、カフェの中を彷徨い、自分のスケッチ画を買ってくれないか、客に聞いてまわる。見ているだけで、胸が痛い。「もういいよ、やめて!」という気持ちと「誰だって、楽には生きられないのだ」という気持ちが二つ。その後、彼は30代半ばで、お酒と薬のため死んでしまう。映画には描かれていなかったけれど、その2日後、奥さんのジャンヌは、まだ1歳の子どもを残して、9ヶ月の子どもをお腹にいれたまま、身投げして死んでしまったそうだ。。
哀しいけれど、あまり悲しくない。
劇中、モディリアニが「モジ」とか「モジさん」と呼ばれていたのが、なんだかおかしかった。