2012.05.14 Mon
館野泉さんの譜めくりと、森本グラスビルでの演奏
ヒョンなことから 伊丹ホールでの館野泉さんの
譜めくりアルバイトを頼まれました。
まず、譜読みが超ニガテです。そしてここのところ演奏が多くて
土日もけっこう家にいないので、お断りしようと思ったのですが
「でも、館野さんのピアノの音を真横で聴けるチャンスは
きっともう2度とないよな~!」と迷いながら
結局させてもらう事になりました。
曲目はcobaさん作曲の「記憶樹」。
どんな 譜面?・・横長の手描き、そして 左手だけでお弾きになるのですが
上も下も加線が3つとかいっぱい、さらに、拍子が2拍子、3拍子、
4拍子、5拍子、と、小節ごとにかわったり。
もはや私の力で一瞬で読むことは不可能です。
普段生徒さんに言っているように「図形」としてみながら
一瞬も目が離せません。
館野さんは とても穏やかに
緊張をほぐすようなことも言ってくれたり、また
「腰をいれてめくると 曲がとぎれないし 音もしない」と
教えて下さいました。
しかし 本番は 早くめくりすぎたりおそくめくりすぎたり
手が冷たくなる思いでしたが そんな緊張のなか感じたのは
音がかたまりだったり、流れだったり、光の粒がはじけるような
ものだったこと。
音は空気で、ゆっくりひろがったり 突風のように渦巻いたり
ピアノから天に昇っていったりするのです。
先月、吉原リエさんのライブに行ったときに
感じたことを また強く再確認し、これが
これからしばらく 私の追う道になるなと思いました。
終わって、袖に戻ってから、ポンポンと背中をたたいて
「ありがとう、大分緊張した?」とねぎらってもらい
上手な譜めくりじゃなかったのに、感謝でいっぱいに
なりました。
館野さんは今年喜寿。
半身不随になられてから 左手だけで演奏されています。
その館野さんは 朝リハーサルに来られてからほぼ2時間、
丁寧に、フレーズや譜面を確認しながら ピアノを弾かれていました。
そして 本番も2時間。
「記憶樹」では手から血が出ていました。
そして、アンコールの「アベ マリア」では
ホールにいるすべての人が、なんだか「人類」として
同じ気持ちを (苦しみ、喜びのある人生を神に
訴え 問い、生き続ける)音楽にたくしているように
私には感じられました。
なにか大きな共感と慰めを館野さんが与え、
みんなの気持ちが昇華されるような・・
私は思いました。人に与える、っていうのは 自分の道を
精一杯生きてきた人が とうとうそのうち、できること
なんだなあって。
赤ちゃんやコドモは いるだけでなにかを与えてくれますよね。
その後、みんな大きくなって そして命をこめて生きた人は
人生の終盤にさしかかり より大きなものを与える者に
なれるんだなあと思いました。
私の、すこ~し館野さんとのご縁(?)
1・大学の時に公開講座を聴講した。
2・私のアコーディオンはcobaさんのお父さんのお店で
買った。(譜めくりしたのはcobaさんの曲)
3.譜めくりが終わって 客席に行くと 私の席に座っていた
女性が、今度館野さんの 息子さん達と船内コンサートをする
ピアニストさんだった。
4・その船とは、私がウエイトレスとしてアルバイトしていた
船である。
すご~く 微妙なつながり?ですが 少しおもしろいです。
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さて 日曜日は 森本グラスビルさんでの演奏でした。
森本さん hinamikaさん、色々ありがとう!
hinaさんには CDが売れるように掛け声まで
出してもらって 恐縮です。。すみません、ありがとう。
セットリスト*****
1・おもちゃの交響曲
2・サーカス組曲
サーカスの夜~ネズミのダンス~月と思索
3・アリエッティソング
4・さんぽ
5・ニューシネマパラダイス
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hinamikaさんは「平日の午前中でも100人を集める」ほどの
新開地のカリスマバンドなのです。
おしゃれでした~~☆♪曲目もすごくよくて☆
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来週末土曜日は 六甲アイランド インターナショナルキッズデイ
で演奏します♪