嫌だった日々、場所

2006.02.01 Wed

うたた寝をしていてパッと目を覚ますと、テレビに昔の自分のような人が写っていた。どんな人かというと、自分のいる場所が本当は嫌でたまらないのに、その場所でなんとか頑張ろうとしている人。笑っているけどなんとなく泣きそう頬のあたり、謙虚な感じで人の意見を聞いているけど苛立ちが光る目の奥。自分の（本当は）嫌いな場所や人を憎まなくてもいいと思う。でも、ずっとそこにとどまってはいけない。多分病気になる。「そんなの甘えだ」「これくらい我慢できなくてどうする」「それではどこに行ってもやっていけない」周りや自分が発するこういう言葉は、呪いだと思う。
シダ植物を太陽の下に植えたら枯れてしまうし、ひまわりを森の奥深くに植えてもやっぱり枯れるに違いない。
それより、自分の心惹かれる場所を探して寄っていくほうがずっと健やかだ。努力や力はそういう事に支払ったほうが良い。そして自分も、そうしようとしている人に呪いをかけてしまわないように気をつけなければいけない。（案外やってしまう。）
もう普段は忘れていた事なのに、ふいにその頃の空気を思い出して寒気がして気分が悪くなった。その嫌な空気はしばらく私から離れなかった。

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