2015.10.25 Sun
フランス旅行記④ 準備&出発!
路上で演奏するのだから 当然楽器を持っていくのですが ハテ?そもそもアコーディオンとおもちゃ楽器って持っていけるのかな?
・・・心の声「無理~~!」。
だっていつも演奏する時の私の荷物は車でないと運べないくらい多く重く、2階にあるピアノ教室から車に運び込むのさえ ぐったりするほどなのです。
アコーディオンを入れられるリュックも持っていますが10メートル歩いたら 重くて気分が悪くなります。
そんな荷物をもって 移動するなんて まずありえません。ちょっと困ったなあと思ったのですが、その時は「あ~ でも おもちゃのアコーディオンとトイピアノとアンデスを持って行ったらいいかあ」と あまり深く考えていませんでした。
とりあえず 外国で 何か音を出して何かできれば!と考えていたのです。
そんなある日 あるおそろしい夢を見ました。その内容は フェイスブックに書いてあります。コチラ。
夢を見た後「神様が時間を戻してくれたんだ。準備、ちゃんとしなさいって言われている」というような気がしてなりませんでした。
それにおもちゃのアコーディオンで出るコードはF C G A Dくらいなもの・・。マイナーコードは出ません。このコードと少ないおもちゃ楽器を
使って 面白いなという曲を作るには ものすごい力技がいりそうです。
時間がいっぱいあったら それに挑んでもいいような気がしたけれど、 出発前には「オルガンねずみ」の創作とオルガンでデュオ、ソロやネコトピアでの演奏、教室、そして子供の夏休み・・と、とても それ以上の事をできる隙間がありません。
なんとかスーツケースの中に入ってなるべく軽いアコーディオンをゲットするしかない!と初めてのオークションで四苦八苦してこちらの重さ5キロほどのアコーディオンをゲット☆彡2万三千円。ん~~痛い 出費!でも仕方ない仕方ない、必要経費だと自分に言い聞かせ。。
それから小さなトイピアノも安く落札して アンデス、その他 厳選したものを詰め込む。あれれ?入らない・・。
何回も向きを変え、方向を変え、減らし なんとか、なんとか詰め込む。
体重計で重さを計ると 制限重量である23キロになんとかおさまる。
スーツケースに、100円ショップで見つけたシールを貼って楽しくしてみる。
と。ここでエールフランスのHPに載っていた文が気にかかってくる。「楽器はもうひとつ席をとってそこに置く」みたいな事が書いてあった。
万一 スーツケースに楽器を詰め込んでいるのが「違反です」と言われて没収されたら、、、
心配になって 乗っていく飛行機*エールフランスさんのフェイスブックに書きこんでみました。(日本語で。)
「スーツケースの中に楽器を入れても良いですか?壊れたとしても自己責任でと思っています」
数時間後、その書き込みをたまたま発見して連絡を下さった方がいました。それは 芦屋でピアノ教室を開いていた時(もう10年以上前)
に生徒さんだったS君のお母さまでした。
(S君のお母さま Mさんとは 数年前よりフェイスブックで繋がり 今ではミドルティーンになり、スイスに留学しているS君の様子も知る事ができています♬)
「あき先生、こんにちは エールフランスの質問が目に止まりました 多分、英語でないと返信こないので、 エールフランスの知り合いに今、尋ねていますので、ちょっと待っててくださいね ・・」という内容。Mさんはお店のオーナーさんでお忙しいなか、なんとありがたい・・。ジーンとしました。
そして しばらくして、ご連絡があり、 荷物は大丈夫なこと、もし問題があったら、と、そのお知り合いの方のお名前と、S君と一緒のスナップ写真、そして、
もしパリで困った事があったら 何人か知人がいるので連絡してくださいね、という事など書かれて
ありました。なんてありがたく 温かいのでしょう。。(出発前 フェイスブックなどでは、みのむしさんやJIJOさんと一緒に行く♪というのは
あまりハッキリ書いていませんでした。というのは そういう情報を読んで空き巣に入る、という泥棒がいるというのをテレビで見たのであまり
書かないほうがいいかなあ?と思ったのですが、それで一人で行くのかな?と思って心配して下さった方もいたのでした)
Mさんのおかげで 楽器の荷物の心配は クリアー!
もうスーツケースに隙間はないので 2週間の旅行だけど リュックに圧縮パックで小さくした衣類3日分と、おしゃれワンピース1着を
ファスナーも裂けそうになりながらつめこんで なんとか準備が整いました☆彡
あとは、ソラと旦那さんに 猫たちと魚たちのお世話の仕方をレクチャーして、
電話機に緊急連絡先を貼って ソラにかける練習をさせて、あと買ったアコーディオンで曲を練習して
(これが なんとも弾きにくく、音も出にくく急に押しても動かなくなる左手ボタンもあり コードも足りないのでコードも変えて練習して)
なんだかきりがなく思えた準備をなんとか終えて、いよいよ出発 当日。
私がいない間に ソラが大怪我しないか、交通事故にあわないか、父母が急病にならないか、猫達が車に轢かれないか
が とにかくとにかく心配です。(でもなぜか、旦那さんは大丈夫な気がいつもします。)
いいよ、よ言ったのに 朝早く6時に父母はリムジンバス乗り場まで連れて行ってくれるために迎えに来てくれました。
母が「お父さん 寝過ごしたらあかんと思って、昨日寝られへんかってんで~」と言って、朝早いのに
おにぎりを作ってくれていました。
なにかあったら、と心配だったので、出発の3時間以上前に空港に到着しました。
心配していた両替も無事できて、スターバックスでお茶しながらみなさんを待ちました。
世の中の人が普通にしている海外旅行も 私にとっては大騒ぎだな、と思いました。
空港で働いている 同じ年代や年下の女の人達がとてもしっかり者に見えて 感心して眺めていました。
そういているうちに みのむしさんご夫妻とJIJOさんが到着して合流!
スーツケースを預ける手続きをしていると・・「今井様ですか?」という男性の声。
私はとっさに「重量オーバーしてたんだ!何回も計ったんだけど、家の体重計やし、ちゃんと計れてなかったんヤ!」とドキリとしました。
でもその男性は「今井様ですね。私はS君の・・」
あ!ピアノの生徒さんのS君とMさんの お知り合いのKさん!
私に気づいて 声をかけて下さったのだワと思っていたら なんと 2人かけの座りやすい席にして下さったとのこと。
Mさんのお気遣いなのか Kさんのはからいなのか・・
出国間際に、温かい気持をふわっとかけて頂いたような感じがして 本当にうれしかったです。
おかげ様で とても快適に12時間のフライトを過ごせました。
機内食はフレンチスタイルとジャパニーズスタイルがあり、迷わずフレンチスタイルに。
ワインやシャンパンなど とーても飲みたかったけれえど 万一気分が悪くなったりしてみなさんにご迷惑をかけたくないので
グッと我慢してコーヒーにしておく。
そして JIJOさんと話したり ビデオでハリソンフォード主演の「シャル ウィー ダンス」を見たり
ダウンロードしていた携帯小説を読んで目が痛くなって すぐやめたり、いつの間に電気が小さくなり、かまわりの人みんなが窓を閉めているのに気づいて
あわてて閉めたり 寝たりして 12時間のフライトも無事終わり・・ いよいよフランスに到着!
ここがフランスなのか!こんなとんでもない速さの時速で12時間も飛んで着くなんて,
なんて遠い国なんだろう。ソラちゃんが すごく遠くにいるよ、と思いました。